やってまおか新聞(参加者多田さんより)

●トタン屋根つけ

配布資料はこちら。


ルーフィングをかけ終わった屋根に対し、トタン屋根をつけていきます。



まず軒先のタル木にそえ木をつけ、1.5寸出に合わせて水糸をはります。

(トフをつける時は2寸程の出にする)



今回使ったのは波トタン。屋根の棟(てっぺん)から軒先へ、軒先がちゃんとそろうように見ながら釘を打っていきます。

 

 

釘を打つ順番は。軒先のトタン同士の重なり部分のズレを修正し、まずは上部で一か所釘を固定します。そして、トタンを左右に微調整して軒先を水糸と平行にして上部を固定。その後全体に釘を打って固定します。



トタンを重ねて釘を打っていきます。

釘はトタンの山の部分に打ち込みます。山の5つ目に1つずつ釘を打ちました。

今回は棟カンキ仕様なので、棟から5分~1寸ほどトタンを下げて固定しています。

 

 

トタンは"あおり"に"かぶせ"を重ねます。重ねた山の上にくぎを打ちます。

左が"かぶせ"で右が"あおり"です。



みんなで屋根を打ちつけている動画を撮ってみました。結構高いところですが、みんながんばってトタンをつけています^^

 

 

角は角コーナーというものを使うので、ぴっちりではなく隙間を作って終わらせます。寸法調整の為に手前のトタンと重なる部分が多くなって構わないそうです。



角コーナーのパーツはこれです。うーん講師の金ちゃんかっこいい!!



棟(てっぺん)の部分で屋根左と屋根右で合わさってこんな感じになるように角コーナーを切っていきます。



屋根の角度からの計算で、角コーナーに切るしるしをつけていきます。

 

 

トタン切りバサミ(柳刃)でチョキチョキ切っていきます。結構硬そうでした。



【ポイント】

重なる部分の折り返しの部分は、重ねる時にひっかかるのでちょん切っておきましょう!



次はトタンの棟の加工。

 

 

今回は、屋根に通気口をつけ、棟の部分に板を打ってそこにトタンの棟を付けました。

棟の下地として3寸×5分の板を取りづけ、それにトタンの棟をかぶせて取りつけます。

そのため、棟の両角は板の厚さでこのようにまげておきました。

 

 

トタンを折り曲げるのに便利な道具『ツカミ』。

面白いようにきれいに曲がります。

 

 

さぁ。角コーナーとトタン棟の加工が終わったら、屋根の上での作業!

まずは角コーナーを両サイドつけていきます。

 

角コーナーの棟(てっぺん)部分はよく風が吹く方向が上に乗っかるようにつけるといいそうです。

この場合だと写真左の角コーナーが右角コーナーの上に乗っかる形にしました。

風の方向が決まってない時は、左前に重ねるのが基本。男物のシャツなんかの重ねと同じ向きです。

 

 

角コーナーがついたら、棟の部分のルーフィングを切って屋根の頂上に穴をあけます。屋根の軒先に少し隙間があり、そこから入った風が熱利用で屋根のこの上部から抜けていくという仕組み。


(この工程は、"屋根換気仕様"の場合のみ。ふつうはやりません)


これによって屋根の温度が5℃~10℃らいちがってくるそうです!すごい!!


こちらが屋根の図面です。



こちらが屋根換気仕様のための板です。トタン平棟の巾にあわせて、屋根の両端からスミをうち、下地となる板(5分×3寸ていど)をビスでトタンの部分に打ち固定します。



棟に隙間を作ることで、軒先から入った空気が以下のように屋根を通って棟の部分から出ていきます。



そして、板がしっかりかぶさるようにトタン棟をつけます。




トタン棟は手で押さえているように横から板にくぎで打ちつけました。



釘見えますか!?こんな感じです!

そして、トタンと棟トタンの部分に隙間が空いてますね!


この写真じゃ見えないかもですが、今屋根の下で煙草をふかしてもらっていて、その煙がこの隙間から出ている写真です。


屋根のしたから入った空気が屋根の頂上のこの隙間からしっかり出ているのが確認されました!

すごい!!



無事に屋根がつきましたー!写真作品『屋根と稲』(笑)

 

 

子供達も手伝ってくれました!屋根の上で気持ちよさそ~。

しかし、トタンを付けてからは、屋根作業はすごく滑りやすくなりました。

 

トタン釘を浅く打って、そこに板を置いて釘を打ち、最後に板を回収しつつ釘を最後まで打ち込んで逃げてくればやりやすいです。

 

屋根って自分でつけようと思ったらつけれるんですね!

 

屋根もつけてまいましょー!

●カベ付け準備

来月からの土壁作りに備えて、竹小舞の竹をさしていく穴をみんなでほりました。


ヌキから2寸5分あがったところと下がったところにそれぞれ穴をあけました。



穴は墨付けを行った後、ドリルである程度穴をあけます。



そして2分ほどののみで穴を整えていきます。



1期生から参加の多田さん。かっこいいですね!

 

 

そしてこれとは別チームでカベの下の見切の取りつけ作業(桧3.5寸×1.5寸)

 

 

担当した設計士の中川さんが設計図を作ってくれたのでのせておきます。


今回は屋根のトタン貼りと土壁作りの準備を行いました。

来月は土壁をつけるために竹をカベに通して編んでいきます。


やってまおか計画はこういった勉強の他、交流も楽しくできるようにしています。

例えば今回の土曜日の夜ご飯は、舞鶴でタイ料理屋をやっているフォンディンさんにケータリングで来てもらい、美味しいタイ料理を作ってもらいました。



楽しい勉強が終わった後は楽しい食事と会話の時間。これも大切にしてるんです。



そして、おやつの時間もあるんですよ!

おいしいおやつがいっぱい並びます!すごい勢いで子供が集まりますが、負けずに食べましょう(笑)



作業で充実した体にしみこむ美味しさです。参加者さんのパートナーなどの有志でやってもらってます。ありがたいですね!



最後はみんなで学んだことや感想のシェア。この時間も大切にしていきたいですね!



次回が楽しみです!次回以降のワークショップシェア情報が欲しい方はこちらのメールマガジンに登録しておいてくださいね。


ホームページを更新次第、連絡させてもらいます!

 

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